法華堂(三月堂)

一般には三月堂(さんがつどう)の通称で知られ、東大寺に現存する数少ない奈良時代建築の1つ。
東大寺境内東方の丘陵部に位置し、不空羂索観音立像(ふくうけんざくかんのんりゅうぞう)を本尊とする仏堂。
国宝に指定されている。 この一画を「上院」(じょういん)と称し、法華堂のほか、「お水取り」で知られる二月堂、東大寺開山の良弁(ろうべん)の像を祀る開山堂など、多くの建物がある。
東大寺の前身寺院といわれている金鐘寺があった場所で、法華堂はこのうち羂索堂を指すとみられている。 これは、東大寺の寺域を表した絵図である「東大寺山堺四至図」(とうだいじさんかいしいしず)でみると、現法華堂の位置に「羂索堂」の存在が明記されており、絵図が作成された天平勝宝8年(756年)の時点でこの堂が「羂索堂」と呼ばれていたことがわかるためである。 東大寺に現存する奈良時代建立の仏堂で現存するものは法華堂のみとなっている。
法華堂に安置される仏像群も、天平盛期の貴重なものが現存し、著名なところでは、本尊の不空羂索観音立像、日光・月光菩薩立像(にっこう・がっこうぼさつりゅうぞう)、執金剛神立像(しつこんごうしんりゅうぞう)などがあげられる。
毎年3月、この堂において法華会(ほっけえ)という行事が営まれることからと、「三月堂」の通称については説明されることが一般的らしい。

おきにいり

関連文化財

法華堂手水屋(重要文化財) - 法華堂の裏手(東側)に位置する。切妻造、本瓦葺き。桁行7間、梁間3間。建武2年(1335年)建立。
法華堂北門(重要文化財) - 法華堂の北、二月堂側へ通じる四脚門。延応2年(1240年)建立。
法華堂経庫(重要文化財) - 法華堂の南方に建つ校倉造倉庫。平安時代初期。道を挟んですぐ南にあるもう1棟の校倉は、東大寺鎮守の手向山八幡宮(たむけやまはちまんぐう)の宝庫である。
石燈籠(重要文化財) - 法華堂南正面に立つ。建長6年(1254年)伊行末の銘がある。

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