二月堂

現存する建物は1669年の再建で、2005.11に国宝に指定されました。 東大寺の「上院」にあり、その上院には二月堂のほかに「三月堂」「四月堂」などが存在し観音信仰のメッカとなっている。
二月堂は修二会の行事用の建物に特化した特異な空間構成をもち、17世紀の再建ながら、修二会の作法や習俗ともども、中世の雰囲気を色濃く残している。 本尊は「十一面観音像」。僧といえども何人も拝観することは許されない、「絶対秘仏」。

奈良の早春の風物詩「お水取り」

奈良の早春の風物詩「お水取り」の行事が行われるのは、この二月堂である。。「お水取り」は正式には修二会(しゅにえ)といい、8世紀から連綿と継続されている宗教行事である。二月に修する法会という意味をこめて「修二会」と呼ばれるようになりました。 閼伽井屋内にある若狭井で、お香水を汲み取り「本尊」にお供えするところから「お水取り」と言われるようになった。 この行を勤める練行衆(れんぎょうしゅう)と言われる11名の僧侶の道明かりとして、大きな松明(たいまつ)に火がともされるのです。 修二会法要は、「十一面悔過(じゅういちめんけか)」といい、「天下泰平(てんかたいへい)」「五穀豊穣(ごこくほうじょう)」「万民快楽(ばんみんけらく)」などを願ってご本尊である、十一面観世音菩薩に祈りを捧げ、人々に代わって懺悔(さんげ)の行を勤めるものなのです。 お水取りが終わると関西に春が訪れると言われる風物詩もあるように、広く知られています。
「閼伽井屋」とは、3月1日から14日まで行われる修二会本行の際、12日の深夜にお香水を汲み取る儀式が行われる場所であり、ここに「閼伽井(若狭井)」と言われる井戸があります。 なぜ、「若狭井」とも言われるかというと、 現在、「お香水」は3月2日若狭の遠敷川(小浜市)で「お水送り」の儀式が行われ、その川に注いだお香水が地下水となって、10日後の3月12日に閼伽井屋の中にある若狭井に到着するからです。

おきにいり

修二会のシンボル「お松明」

修二会のシンボルのような行事に二月堂の舞台で火のついた松明を振り回す「お松明」がある。
この松明は上堂の松明といわれ、本来は、初夜の行を始めるために練行衆が登り廊を登るときに道明かりとして焚かれるもので、一人の童子が松明をかざして、後に一人の練行衆が続き、入堂された後に、その松明を舞台(欄干)に回り、火を振り回すのである。その後、裏に回り水槽で消され、上がってきた登り廊を降りていく。
本行の期間中連日行われるが、12日は一回り大きな籠松明が出るので見応えがある。また、12日のみ11本の松明が上堂する。他の日は10本である。12日以外の日は、新入は先に上堂して準備をしているため10人、12日だけは準備をしてから一旦下堂するので11人の上堂となる。
この籠松明は長さ8m、重さ70kg前後あり、バランスを取るため、根が付けられている。他の日の松明は長さ6〜8m重さ40kg。籠松明以外は、使われる日の早朝に担ぐ童子自身が食堂(じきどう)脇で作り、材料は1〜2年かけて集めるという。年々材料の調達が難しくなってきているらしい。
お松明の火の粉を浴びると健康になる、あるいは幸せになると信じられており、燃えかすを持って帰り、護符の代わりにする信者も多いとか。

おすすめ情報

知識を深めよう!

おすすめ!